乗り換え・手続き

MNPワンストップとは?予約番号なしで乗り換える手順と使えない時の対処

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電話番号を変えずに携帯会社を乗り換える「MNP」。以前は、今使っている会社でMNP予約番号をもらってから乗り換え先に申し込む、という2段階の手続きが必要でした。2023年5月から始まった「MNPワンストップ」方式では、この予約番号をもらう手間がなくなります。

ただし、どの組み合わせでも予約番号なしで乗り換えられるわけではありません。この記事では、ワンストップの仕組み・対応している事業者・具体的な手順に加えて、「ワンストップが使えないケース」と、その時にどうすればいいかまで、総務省と各社の公式情報をもとに整理します。

なお、筆者が実際に契約しているのは日本通信SIMだけです(2024年2月〜)。他社については公式サイトと公開情報の調査に基づいて書いています(筆者は未契約)。

MNPワンストップとは(予約番号がいらない乗り換え方式)

MNPワンストップとは、乗り換え先の会社のWebサイトでMNPを申し込むと、予約番号の発行なしに乗り換え手続きが完了する方式です。総務省の説明によると、2023年5月24日から一部の携帯会社間のWeb手続きで利用できるようになりました(出典: 総務省 携帯電話ポータルサイト)。

仕組みはこうです。乗り換え先のWebサイトで申し込みを始めると、途中で今契約している会社のサイトに自動で画面が切り替わり、そこで解約(転出)の意思を確認したあと、また乗り換え先の画面に戻って申し込みが続きます。利用者から見ると、乗り換え先のサイトで手続きしているうちに、今の会社の解約手続きも一緒に進む、というイメージです。

従来の方式(このあと出てくる「ツーストップ」)では予約番号に有効期限があり、期限が切れると取り直しになっていました。ワンストップならその予約番号の有効期限を気にする必要がありません。ここがいちばん大きな違いです。

従来の「ツーストップ」方式との違い

乗り換え手続き | 2つの方式

ワンストップ方式とツーストップ方式の違い

どちらも電話番号は引き継げます。手順の数と予約番号の要否が違います

予約番号の発行手続きする場所有効期限の管理
ワンストップ方式 2023年5月〜 ○ 不要 ○ 乗り換え先のサイトだけ ○ 予約番号がないので不要
ツーストップ方式 従来からの方式 × 今の会社で発行が必要 △ 今の会社→乗り換え先の2か所 △ 予約番号に有効期限あり(取り直しの手間)
  • ※どちらの方式でも電話番号は引き継げます。ワンストップが使えない組み合わせの時はツーストップになります(後述)。

SIMくらべ

「ワンストップの方が手順が少ない」と言えますが、ツーストップが悪いわけではありません。ワンストップが使えない条件に当たった時は、ツーストップ(予約番号方式)で乗り換えれば同じように番号を引き継げます。方式が違うだけで、結果は同じです。

ワンストップに対応している事業者

総務省のポータルサイトによると、MNPワンストップに対応しているのは次の事業者です(対応開始日は事業者ごとに異なります。出典: 総務省 携帯電話ポータルサイト・最終確認日 2026-08-08)。

  • NTTドコモ / au / UQ mobile / povo / ソフトバンク / Y!mobile / LINEMO / 楽天モバイル
  • 日本通信SIM / mineo / IIJmio / NUROモバイル / イオンモバイル / BIGLOBEモバイル / J:COM MOBILE

大手キャリアとそのサブブランド(ahamo・povo・UQ・ワイモバイル・LINEMO)はおおむね対応済みで、格安SIM(MVNO)でも日本通信SIM・mineo・IIJmioなど主要どころは対応しています。

ここで大事なのは、乗り換え元と乗り換え先の「両方」がワンストップに対応している必要があるという点です(出典: NUROモバイル 公式・MNPワンストップ)。片方だけが対応していても、ワンストップにはなりません。たとえば、対応していない会社から乗り換える場合は、今の会社で予約番号をもらうツーストップ方式になります。乗り換えを始める前に、今の会社・乗り換え先の会社の両方が上のリストにあるかを確認してください。

ワンストップで乗り換える手順(基本の流れ)

ワンストップの具体的な画面や項目名は事業者によって異なりますが、公式情報から読み取れる共通の流れは次のとおりです。

  1. 乗り換え先の会社のWebサイトで、MNP(のりかえ)での申し込みを選ぶ。「MNPワンストップで申し込む」といった選択肢が用意されていることが多いです。
  2. 今契約している会社のサイトに画面が切り替わる。ここで、その会社のIDでログインし、転出(乗り換え)の意思を確認します。
  3. 確認が済むと、乗り換え先のサイトに戻る。あとは契約者情報・料金プラン・支払い方法などを入力して申し込みを完了します。
  4. SIM(またはeSIM)が手元に届く・発行されたら、開通(回線切り替え)の手続きをする。これで今の会社は自動的に解約となり、新しい会社で電話番号が使えるようになります。

ツーストップと違って予約番号の入力欄がなく、今の会社のサイトでの確認がそのまま手続きの一部になっているのが特徴です。予約番号のメモや有効期限の管理が要らない分、途中で止まりにくい流れになっています。

ワンストップが使えない・失敗しやすいケースと対処

ここがこの記事でいちばん伝えたい部分です。ワンストップは便利ですが、次のような場合は使えなかったり、うまく進まなかったりします。

1. 乗り換え元か乗り換え先が非対応の会社

前述のとおり、両方がワンストップ対応でないと使えません。片方が非対応なら、今の会社でMNP予約番号を発行して乗り換えるツーストップ方式になります。予約番号は各社のマイページや電話・店頭で発行できます(発行方法は会社ごとに異なります)。

2. 契約名義が乗り換え先と違う

NUROモバイルの公式説明では、申し込みの名義と、今契約している会社での契約名義が同じである必要があるとされています(出典: NUROモバイル 公式・MNPワンストップ)。家族の誰かの名義になっている回線を別の人の名義で乗り換えようとすると、そのままでは進めません。名義を揃えるか、名義変更をしてから手続きする必要があります。

3. すでにMNP予約番号を発行している

同じくNUROモバイルの公式説明によると、すでにMNP予約番号を発行済みなどで、ワンストップでの転出手続きができない場合は、その予約番号を使って(ツーストップで)乗り換えることになります(出典: NUROモバイル 公式・MNPワンストップ)。「先に予約番号だけもらっておこう」とすると、かえってワンストップが使えなくなることがある、という点に注意してください。

4. 店頭・電話での手続き

ワンストップは、公式情報上はWeb(オンライン)での申し込みを前提とした仕組みとして案内されています。店頭や電話での申し込みで同じように使えるかは会社によって扱いが異なるため、オンライン以外で乗り換えたい場合は、その会社の案内を確認してください。

乗り換え前チェック | ワンストップが使えるか

ワンストップで進める条件

1つでも当てはまらない項目があれば、予約番号方式(ツーストップ)を検討します

この条件を満たすか
今の会社・乗り換え先の両方が対応 ○ 満たせばワンストップOK
契約名義が乗り換え先と同じ ○ 違う場合は名義を揃える
予約番号をまだ発行していない △ 発行済みならツーストップに
オンラインで申し込む △ 店頭・電話は各社の案内を確認
  • ※どれかに当てはまらなくても乗り換えできないわけではありません。その場合は予約番号を発行してツーストップ方式で進めます。

SIMくらべ

こんな人にワンストップは向く/この点は変わらない

向いているのは、大手キャリア・サブブランド・主要な格安SIMどうしで、同じ名義のままオンラインで乗り換える人です。予約番号の発行や有効期限の管理が省けるので、手続きの途中で止まりにくくなります。

一方で、ワンストップにしても「変わらないこと」もあります。乗り換えそのものにかかる時間(SIMが届く・eSIMが発行される・開通する)や、乗り換え先での本人確認、料金プランの選択といった作業は、ツーストップと同じように必要です。ワンストップは「予約番号の手間が減る」ものであって、乗り換え全体がまるごと自動になるわけではありません。

また、乗り換えのタイミングによっては、今の会社と新しい会社で同じ月に基本料が二重にかかることがあります(日割りかどうかは会社ごとに異なります)。ワンストップかどうかとは別の話なので、料金面は各社の案内で確認してください。

よくある質問(FAQ)

Q. ワンストップだと電話番号は変わりますか? A. 変わりません。MNP(番号ポータビリティ)なので、ワンストップでもツーストップでも、今の電話番号をそのまま新しい会社で使えます。

Q. ワンストップだと料金は安くなりますか? A. 手続きの方式が違うだけで、料金は変わりません。安くなるかどうかは、乗り換え先のプランと今のプランの差で決まります。当サイトでは各社のプランを別記事で比較しています。

Q. 予約番号を先にもらってしまいました。ワンストップは使えませんか? A. すでに予約番号を発行している場合はワンストップが使えないことがあり、その時はその予約番号を使ってツーストップ方式で乗り換えます(出典: NUROモバイル 公式)。番号を引き継げることに変わりはありません。

Q. 格安SIM(MVNO)でもワンストップは使えますか? A. 日本通信SIM・mineo・IIJmio・NUROモバイル・イオンモバイル・BIGLOBEモバイル・J:COM MOBILEなど、対応している格安SIMがあります。ただし乗り換え元・乗り換え先の両方が対応している必要があります(出典: 総務省)。

まとめ

MNPワンストップは、予約番号なしで電話番号そのままの乗り換えができる方式です。乗り換え元・乗り換え先の両方が対応していて、名義が同じで、予約番号をまだ発行していない、という条件がそろえば、手順が少なくてすみます。条件に当てはまらない時も、予約番号を発行するツーストップ方式で同じように乗り換えられるので、慌てる必要はありません。

料金プランそのものの比較は別記事で扱っています。乗り換え先で迷っている場合は、そちらも参考にしてください。

※本記事は手続きの解説であり、料金・キャンペーンは扱っていません。手続きの仕様は各社・総務省の情報をもとにしています(最終確認日: 2026-08-08)。最新の対応状況は各公式サイトでご確認ください。