格安SIMで領収書は出る?6社の発行方法と保存期限
※本サイトの記事にはアフィリエイト広告(PR)を含む場合があります
※当サイトにはアフィリエイト広告(PR)を含むページがあります。この記事の広告リンクは、記事末尾の「広告・PR」枠にあるIIJmioの1本だけです(2026年9月17日時点)。それ以外の各社へのリンクは、出典として置いた公式ページへの通常リンクです。内容は各社が公開している情報の調査に基づくもので、筆者が全社を契約して確かめたものではありません(筆者が契約しているのは日本通信SIMのみです)。手続きの前に、各公式サイトで最新の案内をご確認ください。
スマホ代を経費にしたい。会社に立て替え分を請求したい。確定申告の書類をそろえたい。そんなときに探すのが「領収書」です。ところが格安SIMのマイページを開いても、「領収書」という名前のボタンが見つからないことがよくあります。
理由ははっきりしています。今回調べた6社のうち、月々の利用料について「領収書」という名前の書類をそのまま出しているのは一部だけで、多くは「支払証明書」や「請求明細」という別の名前の書類で代わりをしているからです。UQモバイルは公式に、支払証明書を「確定申告などで領収書の代わりにご利用いただけます」と案内しています。
そしてもうひとつ、記事を書きながらいちばん驚いた点があります。書類を遡れる期間が、6社で12か月から18か月までバラバラだったことです。確定申告は年をまたいで作業するので、この差は「取りに行ったらもう無かった」という形で表面化します。
この記事では、日本通信SIM・楽天モバイル・UQモバイル・ワイモバイル・LINEMO・IIJmioの6社について、各社の公式ページに書かれている記述だけを使って、何という名前の書類が出るのか、どこから取るのか、いつまで遡れるのかを整理します。順位付けはしません。必要な書類は、経費にしたいのか立替精算なのか、インボイスが要るのかどうかで変わるからです。
先に結論:探すべきは「領収書」ではなく「支払証明書」
6社の公式ページを読み比べて見えたのは、次の3点です。
- 「領収書」が出ないと明記している社がある。 IIJmioは「IIJmioでは領収書は発行していません」、日本通信SIMは「月額料金の領収書の発行はできかねます」と書いています。代わりに使うのが請求明細や支払証明書です。
- 支払方法で結果が変わる社がある。 UQモバイルとワイモバイルは、口座振替のときだけ領収書が出るという作りです。クレジットカード払いの場合、ワイモバイルは「クレジットカード会社にお問い合わせください」と案内しています。
- 遡れる期間に上限がある。 楽天モバイルは12か月、日本通信SIMとワイモバイルは15か月、UQモバイルは請求書14か月・支払証明書18か月。過ぎた分は取り直せません。
領収書 | 6社の扱い
月々の利用料について、何という書類が出るか
2026年9月2日に各社公式ページで確認した記載をもとにしています
| 「領収書」の発行 | 代わりに使える書類 | 取得の窓口 | |
|---|---|---|---|
| 日本通信SIM 筆者契約中 | × 月額料金の領収書は発行できかねる、と明記 | ○ 請求明細・支払証明書 | ○ マイページからダウンロード |
| 楽天モバイル | ○ 領収書となる「支払い証明書」を発行 | ○ 月額料金の支払い証明書 | ○ my 楽天モバイルの「利用明細」 |
| UQモバイル | △ 口座振替の場合にのみダウンロード可 | ○ 支払証明書(領収書の代わりと明記) | ○ My UQ mobileの「WEB de 請求書」 |
| ワイモバイル | △ 支払方法により異なる。カード払いは発行なし | ○ 支払証明書(口座振替の場合) | ○ My Y!mobileの「料金案内」 |
| LINEMO | △ 毎月の紙の請求書の発行は行っていない | ○ 請求書/内訳明細書・支払証明書 | ○ My Menuで発行(印刷は無料) |
| IIJmio | × 領収書は発行していない、と明記 | △ 会員専用ページの請求明細・カード明細 | △ 会員専用ページをページ印刷 |
- ※「領収書が出ない」ことは、経費にできないという意味ではありません。請求明細や支払証明書、クレジットカードの利用明細で代替する運用が各社で案内されています。
SIMくらべ
6社それぞれの扱い
日本通信SIM:領収書は出ない。請求明細PDFが適格請求書
筆者が契約している日本通信SIMは、公式FAQで「月額料金の領収書の発行はできかねます。マイページから請求明細や支払証明書をダウンロードしてご利用ください。」と案内しています。名前は違いますが、マイページから自分でPDFを取れるという点では手数がかかりません。
遡れる期間は「請求明細や支払証明書は過去15カ月まで発行することができます」と書かれています。インボイスについては同じFAQに「請求明細のPDFは適格請求書となります。」とあり、別途の申し込みや設定は案内されていません。
楽天モバイル:「支払い証明書」が領収書にあたる
公式FAQは、「プラン料金などの領収書となる月額料金の支払い証明書は、my 楽天モバイルの『利用明細』で確認とダウンロードができます」と説明しています。書類の名前は支払い証明書ですが、公式が「領収書となる」と位置づけているのがはっきりしている点です。
ただし注意事項が重要です。「ご利用月から12ヶ月以上経過している場合は、データを保有していないためmy 楽天モバイルでの確認・ダウンロードはできません」と明記されています。今回の6社の中でいちばん短い期間です。
インボイスは別のFAQにまとまっていて、「2023年8月ご利用分(2023年9月ご請求分)の利用明細より、インボイス制度に対応しています」とされています。なお返金が発生した場合の適格返還請求書はメールで届き、「書面での発行はおこなっておりません」と書かれています。
UQモバイル:口座振替なら領収書、それ以外は支払証明書
公式FAQを読むと、My UQ mobile(Web)の「WEB de 請求書」から3種類の書類を取れることが分かります。請求書は過去14カ月分、領収書は過去18カ月分、支払証明書は過去18カ月分で、いずれもダウンロード手数料は無料(通信料は自己負担)です。
分かれ道は支払方法です。領収書は「支払方法が口座振替の場合にのみ」ダウンロードでき、公式は「口座振替以外でお支払いの場合、『WEB de 請求書』で領収書のダウンロードはできません。領収書の代わりとなる『支払証明書』をご利用ください。」と明記しています。確定申告向けの案内でも、支払証明書は「最新請求月を含めた過去18カ月のうち、必要な月数分を発行できます」とされ、1枚のPDFに18カ月分までまとめて表示されると書かれています。1年分をまとめて取れるので、確定申告の作業とは相性がよさそうです。
インボイスについては「毎月の料金をKDDIから請求しているサービスは、一部料金を除きPDF請求書を適格請求書としてご利用いただけます」とされています。なお、オンラインショップでの端末・アクセサリ購入分は領収書・支払証明書とも発行しないと注記があります。端末代の書類が必要な人はここを見落とさないでください。
ワイモバイル:支払方法で4通りに分かれる
公式FAQは冒頭で「領収書の発行可否はお支払方法により異なります。」と宣言していて、4通りに分けて説明しています。
- クレジットカード払い:「ワイモバイルより領収書は発行できません。クレジットカード会社にお問い合わせください。」
- 口座振替:My Y!mobileの「料金案内」→「請求明細の印刷(ダウンロード)」→「各種証明書」から支払証明書へ進みます。「最大過去15ヵ月分まで発行が可能です」。
- 払込用紙:コンビニや金融機関で受け取る払込受領書が控えになります。「領収書の再発行はできません」と明記。
- PayPay請求書払い・PayB:「領収書は発行できません」。
払込用紙の受領書をなくすと取り直せない、という点は覚えておく価値があります。
なお、紙の請求内訳を毎月郵送してもらう請求書発行サービスは別物で、申し込みが必要です。月額料は個人253円・法人無料。払込用紙で支払う場合は払込処理手数料330円がかかり、月途中の申し込みや解除で日割り計算はしないと書かれています。
LINEMO:My Menuで3種類。印刷は無料、郵送は有料
公式FAQによれば、My Menuで「請求書/内訳明細書」「通話明細書」「支払証明書」の3種類を発行できます。請求書/内訳明細書は「自分で印刷する(無料)」と「郵送で取り寄せる(有料)」の2通りがあり、郵送は「発行手数料は1ヵ月につき253円がかかります。郵送料はかかりません。」とされています。12か月分を郵送で取り寄せれば、手数料だけで3,036円になる計算です。自分でPDFを印刷すれば無料なので、急がないならそちらが無難でしょう。
紙の請求書については別のFAQに「毎月の紙の請求書の発行は行っておりません。クレジットカード会社発行の請求書をご確認ください。」とあり、過去分の請求書はMy Menuで発行できると案内されています。なお、何か月前まで遡れるかについては、今回見た2つのページでは確認できませんでした(未確認)。
IIJmio:領収書は発行しない。請求明細で代替する
公式Q&Aは「IIJmioでは領収書は発行していません。」と明確に書いています。続けて「会員専用ページのご請求明細、またはお支払いされたクレジットカードのご利用明細書を、領収書として使用できる場合があります。」「必要に応じて、ページ印刷などご対応ください。」と案内されています。
つまり、PDFの証明書をダウンロードするのではなく、画面をページ印刷して使うという運用です。他社よりひと手間多い形になります。インボイスは別のQ&Aに「IIJmioでは、2024年2月9日よりインボイス制度への対応を開始しました。」とあり、会員専用ページ内の請求明細の確認ページから確認します。遡れる期間の明記は今回確認できませんでした(未確認)。
見落としやすい落とし穴:確定申告の時期には、もう消えている月がある
ここがこの記事でいちばんお伝えしたい点です。書類を遡れる期間の上限は、確定申告のスケジュールと噛み合っていません。
確定申告は、前年1月〜12月分を翌年2月中旬〜3月中旬に申告します。前年1月分の書類を取りに行くのは、最短でも13か月後です。ここで楽天モバイルの「12ヶ月以上経過している場合は……確認・ダウンロードはできません」という条件に当たると、1月分・2月分あたりが取れない状態になり得ます。
保存期限 | 遡れる期間
いつまで遡って書類を取れるか
確定申告で前年1月分が必要になるのは、およそ13〜14か月後です
| 遡れる期間 | 確定申告の時期に前年1月分が残るか | |
|---|---|---|
| UQモバイル 支払証明書 | ○ 過去18カ月分(請求書は14カ月分) | ○ 余裕がある |
| 日本通信SIM 筆者契約中 | ○ 過去15カ月まで | ○ 残っている計算 |
| ワイモバイル 支払証明書 | ○ 最大過去15ヵ月分 | ○ 残っている計算 |
| 楽天モバイル | × 12ヶ月以上経過分は保有していないと明記 | × 前年の早い月は取れない可能性 |
| LINEMO | △ 上限の明記を確認できず(未確認) | △ 事前に自分で確認したい |
| IIJmio | △ 上限の明記を確認できず(未確認) | △ 事前に自分で確認したい |
- ※「未確認」は各社の公式ページに記載を見つけられなかったという意味で、期限が無いという意味ではありません。
- ※期間の数え方(利用月起点か請求月起点か)は各社の表記に差があります。ぎりぎりを狙わないのが安全です。
SIMくらべ
対策はひとつだけで、難しくありません。毎月または3か月ごとに、そのときの書類をPDFで保存しておくことです。 どの社も自分でダウンロードする分には手数料がかからないと案内しています(IIJmioはページ印刷)。年に一度まとめて取りに行く運用は、いちばん期限に引っかかりやすいやり方です。
紙が必要なときは、有料になることがある
もうひとつの注意点は、紙で欲しいときのコストです。今回の6社を見ると、自分でPDFを印刷する分には費用がかからない一方、郵送してもらう場合や毎月の紙請求に切り替える場合には手数料が案内されています。
- LINEMO:郵送での取り寄せは1ヵ月につき253円(郵送料はかからないと明記)。
- ワイモバイル:毎月の請求内訳を郵送する「請求書発行サービス」は申し込みが必要で、月額料は個人253円・法人無料。払込用紙で支払う場合は払込処理手数料330円。
- UQモバイル:ダウンロードには手数料がかからないと明記されています(通信料は自己負担)。
会社に紙で提出しなければならない事情がないなら、PDFをダウンロードして自分で印刷するほうが費用の面では有利です。取引先に提出する適格請求書が必要な場合も、まずマイページのPDFで足りるかを確認するのが順序として無駄がありません。
条件別:どこから取りに行けばいいか
スマホ代を経費にしたい個人事業主・フリーランスの人。 探すのは「領収書」ではなく、支払証明書または請求明細のPDFです。UQモバイル・ワイモバイル・LINEMO・日本通信SIM・楽天モバイルはマイページからPDFを取得できます。IIJmioは請求明細のページ印刷で対応する形です。インボイスが必要なら、日本通信SIMは請求明細PDF、楽天モバイルは利用明細、IIJmioとUQモバイルは会員ページの請求明細が該当すると各社が案内しています。
会社に立て替え分を精算してもらう人。 会社の経理が「領収書」の現物を求めるかどうかで動き方が変わります。クレジットカード払いのUQモバイル・ワイモバイルでは領収書そのものが出ないので、支払証明書で受け付けてもらえるかを先に確認するほうが、あとで慌てずに済みます。
クレジットカードで払っている人。 ワイモバイルは公式にカード会社への問い合わせを案内しており、IIJmioもカードの利用明細書を代替として挙げています。カード会社の明細を保存しておくこと自体が、実は有効な備えになります。
とにかく手数を減らしたい人。 UQモバイルの支払証明書は、公式に「1枚の支払証明書に18カ月分まで、まとめて表示されます」と書かれています。1年分を1回の操作でそろえられる形なので、年1回の作業として組みやすい作りです。
よくある質問
Q. 「支払証明書」は領収書の代わりとして認められますか。 A. UQモバイルは公式FAQで、支払証明書について「当社へお支払いいただいた金額を証明する書類です。確定申告などで領収書の代わりにご利用いただけます。」と案内しています。楽天モバイルも支払い証明書を「領収書となる」と説明しています。ただし最終的に何を証憑として認めるかは提出先の判断なので、勤務先への精算など提出先が決まっている場合は、事前に確認しておくと確実です。
Q. 領収書が出ないと、経費にできないのですか。 A. そうではありません。IIJmioは「会員専用ページのご請求明細、またはお支払いされたクレジットカードのご利用明細書を、領収書として使用できる場合があります」と案内しています。「領収書という名前の紙が出るか」と「支払いを証明できるか」は別の話です。
Q. 解約したあとでも書類を取れますか。 A. マイページにログインできるかどうかに左右されるため、社ごとに事情が異なります。今回見た範囲では、解約後の取得可否まで明記しているページを各社で確認できませんでした(未確認)。解約前に必要な月の書類をダウンロードしておくのが、確実で手戻りのない進め方です。
Q. 端末代の領収書も同じ場所から取れますか。 A. 別扱いになる社があります。UQモバイルは、オンラインショップでの端末・アクセサリ購入について「領収書の発行は行っておりません」「支払証明書の発行は行っておりません」と明記しています。楽天モバイルは端末購入証明書や製品の支払い証明書を、月額料金とは別の画面(「製品情報」「申し込み履歴」)から取得すると案内しています。回線料と端末代は、別の書類・別の窓口と考えておくとよいでしょう。
こんな人に向く/向かない
この記事の内容が役に立つのは、スマホ代を経費や立替精算に回している人、確定申告で通信費を計上する人、インボイスに対応した請求書が必要な人です。とくに年に一度まとめて書類を取りに行く習慣の人は、遡れる期間の上限を一度確認しておく価値があります。
あまり関係がないのは、スマホ代を家計費としてだけ扱っている人です。その場合、書類は特に取得しなくても困る場面は多くありません。ただし、支払いのトラブルが起きたときには支払済みを示す書類が役に立つので、取り方だけ知っておいて損はないと思います。
なお、この記事は書類の取り方を整理したものです。何を経費にできるか、どう記帳するかは税務の判断になりますので、迷う場合は税務署や税理士にご相談ください。
※料金・キャンペーン条件は執筆時点のものです(最終確認日: 2026-09-02)。最新は各公式サイトでご確認ください。
あわせて読みたい
- 格安SIMは家族名義のカードで払える?6社の支払い名義 — 契約者と支払う人が違うときの条件を6社分まとめています。
- 格安SIMの料金を払い忘れるといつ止まる?6社の停止と再開 — 支払いが遅れたときの流れと再開の手順です。