選び方・基礎知識

格安SIMのテザリングは無料?6社の条件と落とし穴

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※当サイトにはアフィリエイト広告(PR)を含むページがあります。この記事の広告リンクは、記事末尾の「広告・PR」枠にあるIIJmioの1本だけです(2026年9月17日時点)。それ以外の各社へのリンクは、出典として置いた公式ページへの通常リンクです。内容は各社が公開している情報の調査に基づくもので、筆者が全社を契約して確かめたものではありません(筆者が契約しているのは日本通信SIMのみです)。手続きの前に、各公式サイトで最新の案内をご確認ください。

出先でノートパソコンを開きたい、タブレットをつなぎたい、ゲーム機をつなぎたい。そんなときスマホをWi-Fiルーター代わりにするのがテザリングです。大手キャリアでは長らく有料オプションだった時期があるため、「格安SIMにすると使えなくなるのでは」と心配する人がいます。

結論から言うと、今回確認した6社はどこも申し込みなしで使えます。ただし調べていくと、多くの記事が「無料」で話を終わらせているところに、いちばん大事な落とし穴がありました。無料なのは機能の月額であって、テザリングで流れた通信量そのものは、契約しているプランのギガから引かれます。段階制のプランを使っている人は、テザリングを始めた月から月額そのものが上がることがあるのです。

この記事では、日本通信SIM・楽天モバイル・UQモバイル・ワイモバイル・LINEMO・IIJmioの6社について、各社の公式ページに書かれている記述だけを使って、申し込みが要るのか、いくらかかるのか、どんな条件で使えないことがあるのかを整理します。順位付けはしません。テザリングの向き不向きは事業者の優劣ではなく、自分がどのプランを契約していて、どれくらいの量をつなぐかで決まる話だからです。

先に結論:申し込みは要らない。気にすべきはギガと端末

6社の公式ページを読み比べて見えたのは、次の3点です。

  • 申し込みは6社とも不要。テザリング機能そのものの月額も、明記のある5社はいずれも無料または追加料金なしでした(IIJmioは機能の月額に関する明記を今回確認できませんでした)。
  • 無料なのは「機能の月額」だけ。テザリングで使った通信量は契約プランのデータ容量から引かれます。UQモバイルは公式FAQで「テザリングでのご利用分も、通信速度制限の対象となります」と明記しています。
  • つまずくとしたら端末側。各社とも「対応している端末なら使える」という書き方で、SIMフリー端末やOSのバージョン、キャリア設定によっては使えない場合があると注記しています。

テザリング | 6社の扱い

申し込みは要らない。注意点はその先にある

2026年8月30日に各社公式ページで確認した記載をもとにしています

申し込み機能の月額公式が挙げている注意点
日本通信SIM 筆者契約中 ○ 特別な申し込みは不要 ○ 月額料金無料と明記 △ SIMフリーAndroidの一部で有効にならない場合
楽天モバイル ○ 申し込み手続きは不要 ○ 追加料金なし △ 公平提供のため速度制御・圧縮を行う場合
UQモバイル ○ 不要と明記 ○ 月額料金無料と明記 △ テザリング分も速度制限の対象
ワイモバイル ○ 申込 不要と明記 ○ 月額料 無料と明記 △ 一部ケータイは対象外・SIMフリー端末は動作保証外
LINEMO ○ お申し込み不要と明記 ○ 追加の料金はかからないと明記 △ 利用できる端末一覧での確認が必要
IIJmio 設定が前提 ○ 制限は設けていない(通信設定は必要) △ 機能の月額は今回の確認範囲では未確認 △ OSやキャリア設定によっては使えない場合
  • ※テザリングで使った通信量は、契約しているプランのデータ容量から引かれます(無料なのは機能の月額です)。
  • ※順位は付けていません。条件によって向き・不向きが変わります。

SIMくらべ

6社の公式ページに書かれていること

日本通信SIM(筆者が契約している回線)

公式FAQには「はい。テザリングに対応している端末についてはテザリングがご利用いただけます。」「特別なお申し込みなく、月額料金無料でご利用いただけます。」とあります。

ただし同じFAQに、SIMフリーのAndroid端末の一部でテザリング機能が有効にならないものがあるという注記があります。これは端末側の仕様の問題なので、端末メーカーに確認してほしい、という案内です。回線が使わせてくれないのではなく、端末が対応していない、という切り分けになります(日本通信SIM公式FAQで確認)。

楽天モバイル

申し込み手続きは不要で、プランの契約に追加料金なしで含まれます。公式FAQには「テザリングに制限はありません。」と書かれています。データ量の上限という意味では、6社のなかでもっともはっきりした書き方です。

ただし同じページに続きがあります。公平にサービスを提供するために「有益と認める通信速度の制御」や、大容量の通信で他の利用者への提供に支障が出る恐れがある場合の「ファイルサイズの圧縮」を行う場合がある、という記載です。「制限はありません」と「速度制御を行う場合があります」が同じページに並んでいる点は、押さえておくとよいところです(楽天モバイル公式FAQで確認)。

UQモバイル

公式のテザリング機能ページに「月額料金:無料」「申し込み:不要」と明記されています。対応するのは「UQ mobile製品およびテザリング機能がある製品」で、機種によって使えるテザリングの種類(Wi-Fi・Bluetooth・USB)が違うため取扱説明書で確認するよう案内があります。

この記事でいちばん重要なのは、UQモバイルのFAQに置かれた一文です。「はい、テザリングでのご利用分も、通信速度制限の対象となります。当月ご利用の通信量が合計で月間データ容量を超えた場合、当月末までの通信速度が低速となります。通信速度の制限は、翌月1日に順次解除されます。」——テザリングは別枠ではなく、契約プランのギガをそのまま食う、と公式が言い切っている箇所です(UQモバイル公式「テザリング機能」・同FAQで確認)。

ワイモバイル

公式のテザリングページに「月額料 無料」「申込 不要」とあります。対象プランはシンプル3 S/M/L、シンプル2 S/M/L、シンプルS/M/L、スマホベーシックプラン・スマホプラン、データベーシックプラン・データプラン、シェアプラン、ケータイベーシックプランSS・ケータイプランSSと、ほぼ全プランが並びます。

注意点も明記されています。Simply、AQUOSケータイ、DIGNOケータイは対象外であること、そしてSIMフリー版端末でワイモバイルのSIMを使う場合は動作を保証できないことです。持ち込み端末で契約する人は、ここを読んでおくと安心です(ワイモバイル公式「テザリング」で確認)。

LINEMO

FAQの回答が簡潔です。「LINEMOでご利用できる端末であれば、ご利用できます。お申し込み不要、追加料金はありません。」。別のFAQでも申し込みは「お申し込みは必要ありません。」、料金は「追加の料金はかかりません。」と答えています。

条件は端末側だけで、手持ちの端末が公式の「LINEMOでご利用できる端末一覧」にあるか確認するよう案内されています(LINEMO公式FAQで確認)。

IIJmio

公式Q&Aの書き方が他社と少し違います。「ギガプラン・mioモバイルではテザリングについて制限を設けていませんので、通信設定をおこなうことで基本的に利用可能です。」——「通信設定をおこなうことで」という前提が付いているのが特徴です。APN設定などをきちんと済ませることが条件になります。

あわせて「OSのバージョンやキャリア設定によっては、テザリングがご利用できない場合があります。」という注記があり、動作確認端末一覧での確認を案内しています。eSIMについても別のQ&Aで「はい、eSIMはテザリングに対応しています。端末に通信設定を行うことで利用可能です。」と回答しています。なお、テザリング機能そのものの月額料金についての明記は、今回参照したQ&Aの範囲では確認できませんでした(推測で埋めずに、未確認のまま残します。IIJmio公式Q&Aで確認)。

本当のコストは「機能の月額」ではなく「増えたギガ」

ここが、この記事でいちばんお伝えしたいところです。

テザリングでノートパソコンをつなぐと、スマホ単体のときとは通信量の桁が変わることがあります。パソコンはOSやアプリの更新を勝手に始めますし、クラウドの同期も動きます。動画会議を1時間やれば、それだけでスマホ1日分を超えることもあります。その通信は全部、契約しているプランのギガから引かれます。

問題は、段階制のプランを使っている場合、増えたギガがそのまま月額に跳ね返ることです。使った量で階段を上がる仕組みなので、テザリングを始めた月から請求額が変わります。

段階制のプラン:テザリングで増えたギガは、そのまま月額に効く
事業者・プラン 月額
(税込)
データ容量 回線
楽天モバイル Rakuten最強プラン 3GBまで 1,078円 / 3〜20GB 2,178円 / 無制限 3,278円 3GB〜無制限(段階制) 楽天回線
LINEMO ベストプラン 当サイトに報酬なし 〜3GB 990円 / 3GB超〜10GB 2,090円 〜10GB(段階制) ソフトバンク回線
UQモバイル トクトクプラン2 当サイトに報酬なし 〜5GBの月 2,948円 / 30GBまで 4,048円 30GB(〜5GBの月は自動割引) au回線

※ 料金は全て税込。2026-08-08に各社公式サイトを確認した内容です。 最新の料金・契約条件は必ず各社公式サイトでご確認ください。

※「調査中」は現時点で公式サイトの記載を確認できていない項目です。推測では埋めていません。

※「当サイトに報酬なし」は、その事業者から当サイトが報酬を受け取れる広告プログラムが無いことを示します。報酬の有無で評価を変えない方針です(広告掲載ポリシー)。

※ 順位は付けていません。条件によって向き・不向きが変わるため、本文の分岐を参照してください。

たとえば普段3GB以内で収まっていた人が、テザリングで階段をひとつ上がると、上の表の差額がそのまま毎月の負担増になります。テザリングの機能が無料であることと、テザリングをしても支払いが変わらないことは、まったく別の話です。

一方、容量が決まっているプランなら月額は動きません。その代わり、上限に当たったところで低速に切り替わります。

容量が決まっているプラン:月額は動かないが、上限に当たると低速になる
事業者・プラン 月額
(税込)
データ容量 回線
日本通信SIM 合理的50GBプラン 筆者契約中 当サイトに報酬なし 2,178円 50GB ドコモ回線
ワイモバイル シンプル3(S/M/L) 当サイトに報酬なし S(5GB) 3,278円 / M(30GB) 4,378円 / L(35GB) 5,478円 S 5GB / M 30GB / L 35GB ソフトバンク回線
IIJmio ギガプラン(音声SIM) 2GB 850円 / 5GB 950円 / 10GB 1,400円 / 15GB 1,600円 / 25GB 2,000円 / 35GB 2,400円 / 45GB 3,300円 / 55GB 3,900円 2〜55GB(8段階から選択) ドコモ回線/au回線から選択

※ 料金は全て税込。2026-08-08に各社公式サイトを確認した内容です。 最新の料金・契約条件は必ず各社公式サイトでご確認ください。

※「調査中」は現時点で公式サイトの記載を確認できていない項目です。推測では埋めていません。

※「当サイトに報酬なし」は、その事業者から当サイトが報酬を受け取れる広告プログラムが無いことを示します。報酬の有無で評価を変えない方針です(広告掲載ポリシー)。

※ 順位は付けていません。条件によって向き・不向きが変わるため、本文の分岐を参照してください。

どちらが良い悪いではありません。予測できない請求を避けたいなら容量が決まっているプラン、普段は少ししか使わず、たまにだけつなぐなら段階制、という分かれ方です。上限に当たった後の速度が各社でどう違うかは、格安SIMの速度制限後どうなる?制限時の速度を条件で比較で詳しく整理しています。

テザリングができないとき、疑うところ

6社とも回線側では制限していないので、うまくいかないときは端末側の条件を順番に確認していくことになります。公式ページの記載から拾えるチェック項目は次の4つです。

  1. その端末はテザリングに対応しているか。日本通信SIMは「SIMフリーのAndroid端末の一部において、テザリング機能が有効にならないものがある」と注記しています。端末の仕様の問題なので、メーカーへの確認が案内されています。
  2. 動作確認端末一覧に載っているか。UQモバイル・LINEMO・IIJmioはいずれも一覧での確認を案内しています。ワイモバイルはSIMフリー版端末について動作を保証できないと明記しています。
  3. APNなどの通信設定は済んでいるか。IIJmioは「通信設定をおこなうことで基本的に利用可能」という書き方で、設定が前提になっています。
  4. OSのバージョンやキャリア設定はどうか。IIJmioは「OSのバージョンやキャリア設定によっては、テザリングがご利用できない場合があります」と注記しています。

つまり、テザリングが使えない原因は「格安SIMだから」ではなく、端末と設定の組み合わせにあることが多い、という整理になります。

条件別:どう選び分けるか

  • ノートパソコンを毎日つなぐ人:容量が決まっている大きめのプランか、上限のない使い方ができるプランへ。段階制のまま使うと、毎月の請求が読めなくなります。
  • 月に数回、出先で少しだけつなぐ人:段階制のプランが向きます。使わない月は下の段のままなので、常時つなぐ人より負担が軽く済みます。
  • 持ち込みのSIMフリー端末で契約する人:契約前に動作確認端末一覧を見ておくのが確実です。ワイモバイルはSIMフリー端末の動作を保証しないと明記しています。
  • ケータイ(フィーチャーフォン)で契約している人:ワイモバイルはSimply・AQUOSケータイ・DIGNOケータイをテザリングの対象外としています。端末の種類で切られる例です。
  • とにかく量を気にせずつなぎたい人:楽天モバイルは公式に「テザリングに制限はありません。」と書いています。ただし速度制御や圧縮を行う場合があるという記載も同じページにあるため、常に高速が保証されるという意味ではありません。

よくある質問

Q. テザリングの申し込みを忘れていて、使えなかったということはありますか? A. 今回確認した6社は、いずれも申し込み不要と案内しています。設定画面でテザリング(インターネット共有)をオンにすれば使える状態です。使えない場合は、申し込み漏れではなく端末側の条件を確認することになります。

Q. テザリングの分だけ、別枠のデータ容量が付きますか? A. 付きません。UQモバイルは公式FAQで、テザリングでの利用分も速度制限の対象になり、当月の通信量の合計が月間データ容量を超えると当月末まで低速になると明記しています。テザリングは契約プランのギガを共有する使い方です。

Q. 速度制限がかかっている間もテザリングは使えますか? A. テザリング自体を止めるという記載は今回確認した範囲では見当たりませんでしたが、つないだ機器の側も低速の通信を共有することになります。制限中の速度は各社で違うため、パソコンでの作業に耐えるかはプランによります。制限後の速度は別記事にまとめています。

Q. 余ったギガを繰り越せば、テザリング用に貯められますか? A. 繰り越しに対応している社なら、その考え方は成り立ちます。ただし繰り越しの可否は社によって分かれ、非対応の社もあります。詳しくは格安SIMのデータ繰り越し、できる社とできない社をご覧ください。

Q. テザリングをするとバッテリーの減りが早くなりますか? A. 一般に、スマホがアクセスポイントとして動き続けるぶん消費は増えます。長時間つなぐなら電源の確保も考えておくと安心です。

こんな人に向く/向かない

テザリング中心の使い方が向く人

  • 自宅に固定回線を引かず、スマホ1本で済ませたい人
  • 出先でパソコンやタブレットを使う機会がはっきりしている人
  • 契約しているプランの容量に、つなぐ分の余裕がある人

向かない、または注意が必要な人

  • 容量の小さい段階制プランのまま、毎日パソコンをつなごうとしている人(請求が読めなくなります)
  • 持ち込みのSIMフリー端末で、動作確認端末一覧をまだ見ていない人
  • テザリングを固定回線の完全な代わりにしようとしている人。混雑する時間帯は速度が低下することがあり、常に同じ品質で使えるとは限りません

テザリングは、申し込みで悩む機能ではなく、ギガの設計で悩む機能です。まず自分のプランがどれだけの容量を持っているかを確認して、そこにパソコンやタブレットの分が乗るかどうかで考えるのが、いちばん近道だと思います。

※料金・キャンペーン条件は執筆時点のものです(最終確認日: 2026-08-30)。最新は各公式サイトでご確認ください。

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