iPadで格安SIMがつながらない原因と6社の対応
※本サイトの記事にはアフィリエイト広告(PR)を含む場合があります
※当サイトにはアフィリエイト広告(PR)を含むページがあります。この記事の広告リンクは、記事末尾の「広告・PR」枠にあるIIJmioの1本だけです(2026年10月3日時点)。それ以外の各社へのリンクは、出典として置いた公式ページへの通常リンクです。この記事は各社の公式ページとAppleサポートの調査に基づきます。筆者が契約しているのは日本通信SIMだけで、iPadに入れて試したものではありません。この記事の情報は2026年10月3日時点のものです。※最新の情報については必ず公式サイトをご確認ください。
iPadに格安SIMを入れたのに、画面の上に「圏外」や「検索中」と出たまま動かない。スマホでは同じ会社のSIMが普通に使えるのに、と困る場面です。
原因は3つに集中します。iPadがWi-Fiモデルである、SIMの種類がiPadと合っていない、APNプロファイルが入っていない、の3つです。どれも故障ではなく、確認すれば自分で切り分けられます。
もう1つ、契約前に知っておきたい点があります。楽天モバイルは公式FAQで、iPadを動作保証の対象外としています。6社の扱いは同じではありません。
最初に見るのはiPadのモデル
iPadには、SIMで通信できるモデルとできないモデルがあります。通信できるのは「Wi-Fi + Cellular」と書かれたモデルだけです。
IIJmioの公式ガイド「タブレットでeSIMは使える?」は、Wi-Fiモデルについて「モバイル通信の回路自体を搭載していないため、eSIMやSIMカードを使った通信はできません。」と説明しています。Wi-Fiモデルは、どの会社のSIMを選んでも通信できません。
見分け方は、iPadの「設定」に「モバイル通信」の項目があるかどうかです。項目が無ければWi-Fiモデルです。中古やお下がりのiPadは、箱や購入時の記録でモデル名も確かめておくと確実です。
Wi-Fiモデルで外出先でもネットを使いたい場合は、スマホのテザリングでiPadをつなぐ方法があります。テザリングの条件は別の記事で6社分をまとめています。
SIMカードが入らないiPadもある
最近のiPadは、SIMカードを差す場所がありません。契約情報を書き込む「eSIM」だけで通信します。
Appleサポートの「iPhoneやiPadで使われているSIMの種類を確認する」では、eSIMのみのモデルとして次の6つが挙がっています。
- iPad Pro 13インチ/11インチ(M4、M5)
- iPad Air 13インチ/11インチ(M2、M3、M4)
- iPad(A16)
- iPad mini(A17 Pro)
いずれもWi-Fi + Cellularモデルの話です。これらのiPadでSIMカードのプランを申し込むと、届いたカードを入れる場所がありません。申し込み画面でSIMの種類を選ぶとき、「eSIM」を選ぶ必要があります。
逆に、少し前のiPadはSIMカードとeSIMの両方に対応しています。どちらで申し込んでもかまいません。手元のiPadがどちらかは、同じAppleサポートのページで機種名から確認できます。
SIMロックが残っている場合
iPadが携帯会社で買ったものなら、SIMロックが残っている可能性があります。SIMロックとは、買った会社以外のSIMを使えなくする制限です。
IIJmioの公式Q&A「[iPhone/iPad]eSIMの追加ができません。」も、確認項目の1つにSIMロックの解除状況を挙げています。解除が必要かどうか、どこで手続きするかはSIMロック解除の記事で詳しく書いています。
APNプロファイルの入れ忘れ
モデルもSIMの種類も合っているのにつながらない場合、残る原因はAPNプロファイルです。APNプロファイルとは、iPadに「どの会社の回線につなぐか」を教える設定ファイルです。
UQモバイルの公式のネットワーク設定ガイドは、「iPadはAPNプロファイルダウンロードが必須です。」と書いています。スマホのつもりでSIMを入れるだけでは、iPadは通信を始めない場合があります。
プロファイルは1つしか入らない
前の会社のプロファイルが残っていると、新しい会社の回線につながりません。日本通信SIMの公式「ネットワーク設定方法:iPad」は、「iPadOSはAPN構成プロファイルを1つしか保存できません」と注意しています。
古いプロファイルは「設定」→「一般」→「VPNとデバイス管理」から削除できると、同じページに書かれています。ただし、削除の順番には気をつけてください。UQモバイルの案内は、他社のプロファイルを削除すると通信が使えなくなるとして、Wi-Fiを用意し、削除前にダウンロードを済ませるよう求めています。
手順をまとめると次のとおりです。
- Wi-Fiにつなぐ
- 新しい会社のプロファイルをダウンロードしておく
- 前の会社のプロファイルを削除する
- 新しいプロファイルをインストールして再起動する
日本通信SIMの案内では、プロファイルのダウンロードはSafariで行う必要があります。ほかのブラウザでは取得できないと書かれています。
プロファイルが要らない会社もある
ワイモバイルとLINEMOは、iPadOSとキャリア設定を新しくすれば、自動で設定される案内になっています。
ワイモバイルは2024年12月17日のお知らせで、iPadOS 18.2以降ではAPN構成プロファイルが自動で設定されると発表しました。キャリア設定はバージョン61.1以降への更新が条件です。対象は21機種で、機種名はお知らせに一覧があります。
LINEMOの公式FAQ「iPhone/iPad で通信をするための設定方法を教えてください。」は、Wi-Fiにつないだ状態でiOSを14.5以降にし、キャリア設定を更新するよう案内しています。それでも「圏外」や「検索中」が続く場合の手順は、別のFAQに機内モードの切り替えからネットワーク設定のリセットまで並んでいます。
6社のiPad対応の違い
6社の公式ページに書かれているiPadの扱いを並べます。「保証対象外」と書いたのは、公式にそう明記されているものだけです。
iPad | 格安SIMの対応
6社の公式案内の違い
2026年10月3日に各社公式ページで確認した内容です
| iPadの扱い | 設定の手間 | eSIM | |
|---|---|---|---|
| ワイモバイル ソフトバンク系 | ○ 対象21機種を公表 | ○ iPadOS 18.2以降は自動 | ○ SIM・eSIMとも案内あり |
| LINEMO ソフトバンク系 | ○ iPad向けFAQあり | ○ キャリア設定の更新 | ○ SIM・eSIMとも案内あり |
| UQモバイル au系 | ○ 対応端末に追加の告知 | △ プロファイル必須 | △ 本記事では未確認 |
| 日本通信SIM・IIJmio MVNO | ○ iPad向け手順あり | △ プロファイルが要る | ○ eSIMの案内あり |
| 楽天モバイル 楽天回線 | △ 一部機能のみ | △ 公式の初期設定ガイドあり | × 動作保証対象外 |
- ※楽天モバイルは公式FAQに「2025年6月時点」として、iPadは一部の機能が使えるものの動作保証対象外と記載されています
- ※IIJmioのiPad向け手順はデータ専用eSIMの設定ガイドとして公開されています。UQモバイルのiPadでのeSIM利用は、今回の調査では公式の記載を確認できていません
SIMくらべ
楽天モバイルは動作保証の対象外
楽天モバイルの公式FAQ「楽天モバイルでApple WatchやiPadは使えますか?」の回答は次のとおりです。「2025年6月時点で、iPadは一部の機能がご利用いただけますが、楽天モバイルの動作保証対象外です。」
続けて、OSやソフトウェアの更新で機能が制限される場合があるとも書かれています。つながったとしても、不具合が出たときに会社の保証を前提にできないということです。手持ちのiPadが対応しているかは公式の製品対応状況ページで確認できます。
楽天モバイルのスマホ回線をすでに持っているなら、iPadにSIMを入れず、スマホのテザリングでつなぐ方法も候補になります。
日本通信SIMとIIJmioはデータ専用の案内
日本通信SIMは、データ通信専用の「ネットだけプラン」について「iPadなどのSIMが使えるタブレット」に向くと案内しています。利用条件は「SIMフリーで通信規格が合う端末」です。
IIJmioは、iPad向けにデータ専用eSIMの設定手順を公開しています。前述のタブレット向けガイドでも、タブレットは通話に使う機会が少ないため、基本はデータ専用eSIMでよいという考え方です。
筆者は日本通信SIMを2024年2月からスマホで使っています。iPadに入れて使ったことはないため、iPadでのつながり方については書けません。
ワイモバイルには子回線のプランもある
ワイモバイルには、スマホの親回線にSIMを追加してデータ容量を分け合う「子回線専用プラン」があります。公式ページは「タブレットなどの別の端末」で容量を分け合える、と説明しています。料金と条件は公式ページで確認してください。
データ専用SIMで困ること
iPad向けに案内されているデータ専用のSIMは、SMSが付かない場合があります。
日本通信SIMの「ネットだけプラン」は、「SMS・ショートメッセージをご利用いただけません。受信もできません。」と明記しています。SMS認証を使うサービスも利用できないという案内です。
IIJmioのタブレット向けガイドも、データ専用eSIMにはSMS機能が含まれないと書いています。そのため、データ専用eSIMだけではLINEの新規アカウントを作れないと説明しています。
iPadで新しくアカウントを作る予定があるなら、SMSの有無を申し込み前に確認してください。スマホで作ったアカウントをiPadでも使う場合は、この問題は起きにくくなります。
よくある質問
Q. iPadのSIMを入れ替えたら、前の会社の設定はどうなりますか。
APNプロファイルが残ったままになることがあります。日本通信SIMの公式案内によると、iPadOSが保存できるプロファイルは1つだけです。新しい会社の回線を使う前に、古いプロファイルを削除する必要があります。
Q. 新しいiPadにSIMカードを差したいのですが、差し込む場所が見つかりません。
Appleサポートによると、iPad(A16)やiPad mini(A17 Pro)などのWi-Fi + CellularモデルはeSIMのみです。SIMカードは使えないため、eSIMで申し込み直すか、SIMカードからeSIMへの変更手続きが必要です。
Q. 楽天モバイルのSIMをiPadに入れたら使えますか。
楽天モバイルの公式FAQは、iPadについて一部の機能は使えるものの動作保証対象外としています。使えるかどうかを当サイトで断定はできません。公式の製品対応状況ページで機種ごとに確認してください。
Q. iPadで電話番号を使った通話はできますか。
今回確認した範囲では、6社とも主にデータ通信の設定を案内しています。iPadで電話番号を使った通話やSMSの送受信ができるかは、会社とプランで扱いが異なります。必要な場合は申し込み前に各社の窓口で確認してください。
向く人と向かない人
iPadに格安SIMを入れる使い方が向くのは、次の場合です。
- 外出先でiPadだけを使う時間が長い
- スマホのテザリングだと、スマホの電池やデータ容量が足りない
- 手元のiPadがWi-Fi + Cellularモデルで、SIMの種類も確認できている
向かないのは次の場合です。
- iPadがWi-Fiモデル(SIMで通信できない)
- iPadを外で使うのは月に数回だけ(テザリングで足りる)
- iPadでSMS認証が必要なサービスを新しく始める予定がある
※料金・キャンペーン条件は執筆時点のものです(最終確認日: 2026-10-03)。最新は各公式サイトでご確認ください。